夏になると、「なんとなく疲れが取れない」「朝から体が重たく感じる」と話される方が増えてきます。暑さが続くだけでも体には大きな負担がかかり、気付かないうちに生活のリズムが乱れてしまうことも少なくありません。
そんな時期に昔から大切にされてきたのが「夏土用」です。
土用と聞くと、うなぎを食べる日を思い浮かべる方も多いと思いますが、本来は季節の移り変わりを穏やかに過ごすための期間とされています。暑さに負けないために何か特別なことをするというよりも、自分の体をいつも以上に気遣いながら生活することが大切だと言われています。
私もこの時期になると、「頑張りすぎないこと」を意識しています。
暑い日は、知らず知らずのうちに体力を使っています。普段と同じ生活を送っているだけでも疲れは少しずつ積み重なっていきます。そのため、いつもより早めに休んだり、ゆっくりお茶を飲む時間を作ったり、小さな休息を取り入れるだけでも気持ちが変わります。

また、夏土用は姿勢を見直す良い機会でもあります。
暑さで体がだるくなると、ソファに深く座ったり、スマートフォンを見ながら前かがみになったりする時間が長くなりがちです。背中が丸くなる姿勢が続くと、呼吸も浅くなりやすく、気分まですっきりしないと感じることがあります。
そんな時は、一度立ち止まって背筋を軽く伸ばし、ゆっくり深呼吸をしてみてください。家事の合間や仕事の休憩中など、数十秒でも構いません。ほんの少し姿勢を整えるだけで、気持ちまでリフレッシュできることがあります。
食事にも少し目を向けてみましょう。
暑い日は冷たい飲み物や麺類が食べやすくなりますが、そればかりでは栄養が偏りやすくなります。毎食でなくても、野菜やたんぱく質を一品加えることを意識すると、食卓のバランスも整えやすくなります。
水分補給も、一度にたくさん飲むより、こまめに少しずつ続けることがおすすめです。のどが渇く前に飲む習慣をつけると、暑い時期も過ごしやすくなります。
さらに、冷房との付き合い方も夏土用には欠かせません。
室内では快適でも、首やお腹、足元が冷えていることがあります。薄手の羽織りを一枚用意したり、長時間同じ姿勢を続けないようにしたりするだけでも、体への負担は変わってきます。
夜はシャワーだけで済ませる日もありますが、時間がある日はぬるめのお湯にゆっくり浸かるのもおすすめです。体が温まると、自然と気持ちも落ち着き、一日の疲れをゆっくり手放せるような気がします。
毎日の生活は忙しく、自分のことはつい後回しになってしまいます。でも、夏土用は「少しだけ自分を大切にする時間」を思い出させてくれる期間ではないでしょうか。
姿勢を整えること、ゆっくり呼吸をすること、食事や睡眠を見直すこと。どれも難しいことではありません。今日できることを一つ取り入れるだけでも十分です。
暑さが続く毎日だからこそ、無理を重ねるのではなく、自分の体の声に耳を傾けながら過ごしてみてください。小さな心がけの積み重ねが、心地よく夏を過ごす第一歩になるはずです。
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