毎日の家事の中で、知らないうちに体をしっかり使っているもののひとつが掃除ではないでしょうか。
床に掃除機をかける時間、フローリングワイパーで拭き掃除をする時間、気になる場所を細かくきれいにする時間。
毎日当たり前のように繰り返している動作ですが、こうした掃除の時間には体の使い方に偏りが出やすい特徴があります。
その理由のひとつが「同じ動きを何度も繰り返していること」です。
たとえば掃除機をかけるとき、多くの方は無意識にいつも同じ手で持っていますよね。
右利きなら右手、左利きなら左手というように、掃除をするたびに同じ側を中心に使うことがほとんどです。
掃除機を前へ押して、手前へ引く。
この一連の動きを何度も繰り返すことで、腕だけではなく肩や背中、腰まわりまで連動しながら動いています。
一回一回は小さな動きでも、積み重なると体の使い方に少しずつクセが生まれやすくなります。

さらに掃除中は姿勢にも特徴があります。
ソファの下や家具の隙間を掃除するとき、自然と体を前へ倒すことが増えますよね。
床に近い場所を掃除するときは、背中が丸くなったまま作業が続くことも少なくありません。
この前かがみ姿勢が長くなると、首や背中まわりは同じ位置で体を支え続けることになります。
モップがけやフローリングワイパーも同じです。
床を拭くときは前後に腕を動かすだけではなく、左右へ大きく動かす場面も多くあります。
そのたびに腰や肩をひねる動作が加わります。
しかも多くの場合、体をひねる方向はいつも似ています。
気づかないうちに、同じ側ばかりよく使っていることも少なくありません。
また掃除は「家事の一部」なので、体を使っている感覚があまりないことも特徴です。
運動をしているわけではないため、自分では負担を感じにくいんですよね。
ですが実際には、一日の中でかなり多く体を動かしています。
さらに家事は休憩時間が決まっていません。
掃除が終われば洗濯、料理、片付けと次々にやることが続くことも多いですよね。
そのため姿勢を変えたり、一度体を休めたりする時間が少なくなりやすいものです。
効率よく終わらせようとすると、片足に体重を乗せたまま掃除をしていたり、腕だけで大きく動かしていたりすることもあります。
こうした小さなクセは毎日少しずつ積み重なっていきます。
だからこそ、ときどき自分の動きを振り返ってみることも大切です。
掃除機をいつも同じ手だけで持っていないか。
前かがみ姿勢が長く続いていないか。
片側だけで体をひねる動きが多くなっていないか。
無意識に片足重心になっていないか。
こうした日常の動きは、自分ではなかなか気づきにくいものです。
家事は家族のために毎日続ける大切な時間ですよね。
だからこそ、その家事を支えてくれているご自身の体にも少しだけ意識を向けてみてください。
毎日何気なく行っている掃除の時間の中にも、体の使い方を見直すヒントはたくさん隠れています。
まずは一度、ご自身が普段どんな姿勢で掃除をしているのか、少し振り返ってみてくださいね。
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