テニスをされている方は、日頃からしっかり運動習慣があり、体を動かすことが好きな方も多いのではないでしょうか。
コートの中を走りながらボールを追いかけるテニスは、見ていると全身をバランスよく使うスポーツのように感じますよね。
実際に足を動かしながら腕を使い、瞬間的に体をひねったり止まったりと、とても運動量の多いスポーツです。
ただ、その動き方を少し細かく見てみると、実は体に偏りが出やすい特徴があります。
その大きな理由のひとつが「利き腕側を繰り返し使うこと」です。
テニスではラケットを持つ手が決まっています。
右利きの方であれば右手、左利きの方であれば左手が中心となり、多くのプレーでその側を優先して使うことになります。

フォアハンドではもちろん、サーブを打つ場面でも同じ側を何度も繰り返し使うことになります。
この繰り返しが少しずつ体の使い方にクセをつくっていきます。
例えばラケットを振るときには腕だけではなく、肩、背中、腰、そして骨盤まで連動して動いています。
ボールを打つ瞬間には体幹をひねりながら大きく回旋するため、片側の筋肉ばかりがよく働きやすくなります。
一回のプレーでは気づかなくても、こうした動作を長く続けていくことで左右の使い方に少しずつ差が生まれていきます。
すると、何もしていないときでも片方の肩だけ前に出やすかったり、骨盤の向きに左右差ができたりすることがあります。
特にテニスは練習量が増えるほど同じフォームを繰り返す時間が長くなります。
一生懸命取り組んでいる方ほど、体には同じ使い方の積み重ねが起こりやすくなります。
そして意外と見落としやすいのが、テニス以外の時間です。
例えばスマートフォンをいつも同じ手で持っていたり、カバンを片側だけにかけていたり、立っているときに片足に重心を乗せるクセがある方も少なくありません。
こうした日常の習慣は、スポーツで生まれた左右差をさらに定着させやすくします。
スポーツをしていると、どうしてもフォームや技術ばかり意識しやすいものです。
もちろんそれはとても大切なことですが、それと同じくらい普段どんな姿勢で過ごしているかも大切です。
椅子に座るとき背中が丸くなっていないか。
左右どちらかだけに体重が寄っていないか。
何気なく立っているとき、肩の高さに違いが出ていないか。
こうした小さな習慣は、自分ではなかなか気づきにくいものです。
テニスは長く続けられるスポーツだからこそ、プレーそのものだけではなく普段の体の使い方にも少し目を向けてみることが大切かもしれません。
ラケットを握っていない時間も含めて、自分の体がどんなふうに動いているのかを知ること。
そんな意識が、これからも気持ちよくスポーツを楽しんでいくためのひとつの習慣につながっていきます。
ぜひ一度、ご自身の立ち姿や普段のクセにも目を向けてみてくださいね。
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