歯科衛生士さんや看護師さん、受付業務を含めた医療職のお仕事は、日々とても集中力を必要とする場面が多いですよね。
患者さんへの対応だけでなく、細かな器具の扱いや確認作業、パソコン入力など、常に気を配りながら仕事を進めることが求められる職種でもあります。
こうしたお仕事は一見すると大きく体を動かしているわけではありません。
そのため「体への負担は少なそう」と思われることもありますが、実際には同じ姿勢が続くことで体に独特の負担がかかりやすい環境でもあります。
特に意識したいのが首まわりです。
人は細かな作業をするとき、自然と視線をひとつの場所に集中させます。
歯科衛生士さんであれば患者さんのお口の中を細かく確認しますし、医療職の方であれば処置や記録業務など、常に小さな部分へ意識を向ける場面が多くあります。
このとき体では何が起きているのでしょうか。
まず、視線を固定している間は首の動きが極端に少なくなります。
普段であれば左右を向いたり、少し角度を変えたりと自然に動いている首ですが、集中している時間はほとんど同じ位置のまま止まっていることが増えていきます。
さらに対象をしっかり見ようとすると、無意識に顔が前へ近づきやすくなります。
気づくと首だけが少し前へ出ている姿勢になっていることも少なくありません。
頭は体の中でも意外と重さがあります。
その頭を前へ出した状態が続くと、それを支えている首の後ろ側や肩まわりには同じ力がかかり続けます。
そして細かな作業では手先にも集中していますよね。
器具を持つ手、指先の細かなコントロール、正確に動かそうとする意識。
こうした作業をしていると腕全体にも自然と力が入りやすくなります。
実は腕の緊張は肩へ伝わり、そのまま首まわりにも影響しやすくなります。
手だけを使っているつもりでも、腕から肩、そして首までひとつながりで働いている状態なのです。

さらに集中している時間は呼吸が浅くなりやすいこともあります。
何かに集中しているとき、無意識に呼吸が小さくなっていた経験はありませんか。
呼吸が浅くなると肩まわりに余計な力が入りやすくなり、同じ姿勢をさらに続けやすくなります。
忙しい時間帯ほど姿勢を変える余裕がなく、そのまま何時間も作業が続いてしまうこともありますよね。
そして仕事が終わったあと、なんとなく首を回したくなったり、肩をぐるっと動かしたくなったりすることもあるかもしれません。
それは長い時間同じ場所を使い続けていたサインのひとつかもしれません。
こうしたお仕事をされている方は、仕事中だけではなく日常の姿勢も少し意識してみることが大切です。
スマートフォンを見るとき顔が前に出ていないか。
座っているとき背中が丸くなっていないか。
無意識に肩へ力を入れたまま過ごしていないか。
こうした何気ない習慣も少しずつ積み重なっていきます。
医療職のお仕事は、人のために集中し続ける時間がとても長いお仕事です。
だからこそ仕事が終わったあとは、自分自身の体にも少し目を向けてあげたいですね。
毎日頑張ってくれている首や肩まわりに、少しやさしく意識を向ける時間を作ってみてくださいね。
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